2014年11月4日火曜日

「トークバック」のここがステキ②:続・イシカワ編

イシカワです。先日は初めて「トークバック」を観たときのお話をしました。今日はまたちょっと違う観点から作品の魅力を書いてみようと思います。

私はこの作品を神戸での上映に加えて、準備のための試写会でも観ています。つまり複数回観ているわけですが、すごいことに全く飽きません。それは作品自体に迫力があるからなのはもちろんのこと、一緒に観た人が違うからだということに気づきました。

フェイスブックで上映会について初めてアナウンスしたとき、私はこんなふうに書きました。

観た者の「何か」を刺激しないではおかない力を持った作品です。その「何か」が何なのかは人それぞれだけど、絶対に「何か」が反応してしまうのです。

この「何か」は本当に人によって違うのだなぁ。このことを私は試写会を通じて実感しました。誰もがどこかにヒリヒリしたものを抱えながら生きていると思うのですが、「トークバック」を観ると、その人なりのヒリヒリした部分が反応するようなのです。そして、思いがけないところが反応して自分でもビックリするようなのです。

さらに面白いことに、自分だけの「何か」が反応するだけでなく、それをめぐる言葉が引き出され、ついつい語りたくなってしまう。そうやってお互いに「何か」を持ち寄っての語り合いが始まるのです。だから、何度観ても飽きない。

ここにこそ「トークバック」の最大の魅力があると私は思っています。観るだけでは終わらない、それが「トークバック」という作品ではないでしょうか。

というわけで、「トークバック」上映会@松山でも、上映終了後にトークバック・セッションを行います。しかも、坂上香監督を東京からお招きしています!監督と直接お話しできます!! 

8人の‟ワケあり”な女性たちの生/性に触れたとき、自分の「何」が反応するのか、どこがヒリヒリしているのか、ぜひ確かめてみてください。別の言い方をするなら、自分自身と改めて出会ってみてください。そして、坂上香監督と出会い、さらには上映会に参加した色々な方々と出会ってください。


出会いの場を作りたい。実は、それがこの上映会のテーマなのです。


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今回の記事はthe blue marble(カフェ)で、美味しいコーヒーをいただきながら下書きしました。オーナーの藤山健さんとの出会いについては、また後日。何かもう、すごかった。



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